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GLOSSARY

単語から学ぼう!再エネ関連用語集
単語から学ぼう!再エネ関連用語集

[ 中小水力発電 ]

hydroelectric power generation

中小水力発電とは、大規模なダム等の水力発電所の様な大規模な構造物を必要としない、一般河川・農業用水・砂防ダム・上下水道などで利用される水のエネルギーを利用し水車を回すことで発電する方法です。

水力発電イメージ
水力発電イメージ

水力発電は再生可能エネルギーのひとつで、発電時CO2を排出しないクリーンなエネルギーであり、太陽光や風力など他の再エネが気象条件に左右されるのに対して、渇水のリスクを除けば安定して発電ができ、発電量の調整もできることが特徴です。
狭い国土に高低差の大きな河川が豊富な日本は、130年以上に及ぶ水力発電の歴史があり、水資源が豊富な日本では、今後、大規模な水力発電施設ではなく中小水力の発展が大いに期待されています。

佐賀県は起伏が少なく平地が多いため、一般的に採算性があるとされる100kW以上の規模の小水力発電を行う適地は限られています。
そこで佐賀県は、 2018年度に小規模でも採算が取れる「30kW採算モデル」(通称:佐賀モデル)を構築しました。このモデルを活用することで、中山間地などで地域の資源を活用して住民主体で発電事業を行い、その収益で道路の維持管理などの地域づくりを行う「自立した地域づくり」を目指しています。
この「佐賀モデル」を活用し、吉野ヶ里町に2020年11月「松隈小水力発電所」が誕生し、売電収益で持続可能な地域づくりのための活動が行われています。

「30kW採算モデル」(通称:佐賀モデル)
「30kW採算モデル」(通称:佐賀モデル)
(出典)佐賀県再生可能エネルギー等利用基本計画より