地熱発電とは、地中深くから取り出した蒸気で直接タービンを回し発電する方法です。
マグマの熱で高温高圧になった蒸気や熱水が溜まっている「地熱貯留層」まで井戸を掘り、そこから蒸気・熱水を取り出して、その時の力を利用してタービンを回し、発電させるのが地熱発電のしくみです。
火力発電所では石炭、石油、LNGなどの化石燃料を燃やした熱で蒸気を発生させて発電させるのに対し、地熱発電では地球がボイラーの役目を果たしてくれています。

日本は一次エネルギーであるエネルギー資源（石炭・石油・天然ガス・風力・太陽熱など）が少ないと言われています。
しかし、世界有数の火山国である日本の地下には、世界第3位の資源量を誇る膨大な「地熱エネルギー」が眠っています。
この地熱エネルギーを利用した電力が「地熱発電」で、再生可能エネルギーの一つとして大きな注目を集めています。
地熱発電は、発電に使った熱水を農業などに再利用可能なことも特徴で、総発電電力量はまだ少ないですが、安定した発電ができる純国産のエネルギーとして、エネルギー自給率の向上、またエコな観点からも今後の利用期待が高まっています。

再生可能エネルギーについての詳しい内容はこちら